Dec
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2011
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人間との関係性によって生まれる一瞬の神々しい姿
石川直樹展「Halluci Mountain —幻の山—」
2001年に23歳の若さでエベレストの初登頂を達成した、探検家で写真家の石川直樹氏。「山は不変の存在ではなく、自分との関係によって常に変化していく存在である」と石川氏が語るように、山は姿形こそ変わらないが、私たち人間がそれぞれの山との距離を近づける事で、その色、形は刻一刻と変化し、様々な表情を見せてくれるのだ。
人との関わり方によって姿を変えるこれら山々を、石川氏は「Halluci Mountain」と名付けた。そして本展は、多くの人を魅了する山、エベレストの写真と映像を中心に、石川氏が世界各地で撮影した「Halluci Mountain」にまつわる作品群なのだ。展示は石川氏が自らと山々の関係性から見えた姿を瞬間的に捉えてあり、私たちが普段見慣れた姿とはまた違った一面を垣間みることができる。
言葉では表しきれない神々しい山々の姿は、まさにその瞬間だけ存在する“幻の山”と言えよう。そんな数々の“幻の山”が一堂に介する本展は、それだけでも神秘的な空気をまとっている。心を鎮めあたらな年を迎える今の時期にふさわしい、美しい写真展をこの機会に是非。
石川直樹展
Halluci Mountain —幻の山—
会期 12月23日〜1月22日 11時〜20時
*12月31日18時までの営業、1月1日は休館日
会場 EYE OF GYRE